軽バンはワンボックスカーでありながら、貨物業や運送業などの仕事関係に多く使用されているという特徴があります。
また、今後仕事で軽バンを使用したいと考えている方の中には「どの軽バンを購入すればよいのか分からない」という方もいるかもしれません。
この記事では、軽バンでおすすめの車や各車両の特徴・スペック、内外装の違いについて解説します。
軽バンとは?

軽バンとは、軽ワンボックスカーのことであり「小型貨物自動車登録(4ナンバー)」を意味します。
軽ワンボックスの中にも小型乗用登録(5・7ナンバー)の軽ワゴンとは異なり、車内の作りや安全性能、維持費、税金関係に違いがあります。
また、軽バンの最大の魅力としては、スクエア状で使いやすい荷室空間であり、多くの荷物を積載できる点です。
そのため、荷物を運ぶ運送業や配達関係の仕事に使用されるケースが多いです。
積載容量を優先することで、内装材の厚みは最低限の構造になっていますが、走行に支障が出る心配はありません。
近年の軽バンは積載容量以外にも、最新の先進安全技術が搭載されており、内外装にこだわった車両も販売されています。
軽バンはお仕事で車を使用する目的がある方にとって、最適な1台になるでしょう。
軽バンのメリット
軽バンのメリットを3つ解説します。
- 自動車税が安い
- 荷室が広く使いやすい
- カスタマイズしやすい
メリット1.自動車税が安い
軽バンは自動車税の優遇が適用されるため、税金の負担が低い傾向があります。
そのため、毎年必要となる自動車税の負担を最小限に抑えることが可能であり、事業用として使用する場合でも固定費の負担が少ないです。
これまで貨物軽自動車は、最大積載量の記載がある車両のみとなっていましたが、軽乗用車でも令和4年10月27日から貨物軽自動車の登録ができます
積載できる貨物の量:乗車定員数から乗車人数を控除した数に55を乗じた重量
軽ワゴンと軽バンの自動車税を比較すると以下の通りになります。
貨物 | 乗用 | |
自家用車 | 6,900円/1年 | 10,800円/1年 |
事業用車 | 3,800円/1年 | 5,000円/1年 |
両車の自動車税を比較した場合、軽バンの方が1年で5,800円自動車税が安くなる計算になります。
また、1回目の車検時期については、軽ワゴンでは3年に対して軽バンは2年に1回など時期の違いも考慮しておきましょう。
長期的に維持費を計算した場合には、自動車が安くなる方が経済的な負担も抑えられます。
メリット2.荷室が広く使いやすい
軽バンは、貨物車として以下の条件を満たしていなければいけません。
- フル乗車した時の荷室床面積が0.6㎡以上であり、乗車設備の床面積よりも広い
- フル乗車した時の人員の重量(55kg /人)より、最大積載量の方が大きいこと
- 側面または後面開口部の長さが縦600mm×横800mm以上であり、鉛直面への投影面積が0.48㎡以上であること
上記の規定を踏まえて、簡単に説明すると「車内が人より積載性を優先した構造であり、荷物を積み下ろししやすい車」ということです。
そのため、結果的により多くの荷物を積載できる構造になっています。
カスタマイズしやすい
軽バンは仕事の用途に合わせてカスタマイズしやすいメリットもあります。
たとえば、荷物固定用のフックや棚を新設することも可能であり、簡単にDIY施工を行い、専用デッキを設置することも可能です。
また、軽バンをカスタマイズするアフターパーツやDIY用パーツも豊富に用意されており、インターネット上で希望の商品を気軽に購入することもできます。
軽バンをカスタマイズできる商品数も数百から数千点と幅広い数が用意されています。

軽バンのデメリット
軽バンのデメリットを2つ解説します。
- リアシートの快適性は良くない
- 積載量には限界がある
リアシートの快適性は良くない
軽バンは貨物車ということもあり、リアシートの快適性は良くないというデメリットがあります。
また、積載性に特化した車の構造であるため、軽ワゴンよりも内装が質素であり、乗り心地も硬めの印象はあります。
人によってはエンジン音や騒音が気になる方もいるかもしれません。リアシートの快適性を考慮した上で、自分にとって最適な軽バンを選びましょう。
積載量には限界がある
荷物を載せることが得意な軽バンでも、積載量には限界があります。
ハイエースや小型バンなどの最大積載量は1,000kg〜1,250kgに対して、軽バンは200kg〜300kgと性能は落ちます。
また、軽バンの場合、オフロードバイクは積載可能ですが、マリンジェットなどの重量物は載せられません。
そのため、何百kgもの重量のある荷物を載せる方は、軽バンではなく乗用車バンをおすすめします。

軽バンのおすすめの使い方
車中泊
軽バンのおすすめの使い方は、車中泊です。アウトドア人気で軽バンをベースに車中泊に出かける方は増えていますが、まさに車内の広さを活かした使い方といえるでしょう。
フルフラットにした荷室に、マットレスを敷けば快適に寝られます。夏の期間であれば暑さ対策しておくなら、さらに快適になるでしょう。
カミタケモータースでは、車中泊に便利なマットも販売しています。詳細はこちらから。


キャンプ
軽バンのおすすめの別の使い方は、キャンプです。こちらも軽バンの荷室の広さを活かして、キャンプ道具を積載して出かける方法です。
他の軽自動車のボディ形状でも積載できますが、軽バンならフラットな空間が広いこと、また荷室の高さを活用した積載能力の高さが魅力。

【2023年】軽バンおすすめ車両4選

軽バンでおすすめする2023年最新版の車両を4つ紹介します。
- 【スズキ】エブリイ
- 【ダイハツ】ハイゼットカーゴ
- 【ホンダ】N-VAN
- 【スズキ】スペーシア・ベース
おすすめ1. 【スズキ】エブリイ

スズキが販売しているエブリイは、人の働きやすさを重視した設計を採用しており、仕事で使用する方向けにおすすめする軽バンです。
安心安全の運転を実現させるために、予防安全技術「セーフティサポート」を全グレード標準装備されています。
エブリイの荷室

2名乗車でエブリイを使用する場合の荷室長は1,955mm、助手席を前倒しにした場合の荷室長は2,640mmと長尺物を積載する場合も荷物のサイズを気にすることなく、積載可能です。
さらにオプション装備も豊富にラインナップされており、他メーカーにはないエブリイ独自のオプションが用意されている点も魅力的なポイントの1つになります。
積載方法によっては、9〜10フィート(2.74m〜3.04m)のロングボードの荷物も積載可能です。
エブリイのスペック
エブリイの車両スペックについては、以下の表をご参考にしてください。
【エブリイ】 | 【スペック】 |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,895mm |
ホイールベース | 2,430mm |
車両重量 | 870kg |
総排気量 | 658cc |
燃料タンク容量 | 37L |
WLTCモード | 17.2km/L(5MT) |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
エブリイの内外装

画像引用元:スズキ
エブリイの内装デザインはラフな印象を与えるインパネ周りが特徴的です。
2022年4月以降の現行モデルでは、バックモニター付きディスプレイオーディオが選択できるようになりました。
タイヤ位置とダッシュパネルを前方に設置することで、広い荷室空間を確保しつつ、先代モデル同等の前席乗員スペースも実現している特徴があります。
外装については、仕事用で使用するには、最適なデザインとなっており、少し事業用車のイメージが強い印象があります。
そのため、車中泊やキャンプなどプライベートで使用することがなければ、何の違和感もなく、使用して頂けるでしょう。
おすすめ2.【ダイハツ】ハイゼットカーゴ

ハイゼットカーゴは、高さ・荷室の長さ・幅でトップクラスの積載能力を実現している軽バンです。
ユースフルナットは全グレード標準装備されており、ロープやベルトの固定時、またネットやラックの設置などにも自由にカスタマイズを行い、使いやすさを高められるメリットがあります。
ウェルカムオープン機能

画像引用元:ダイハツ
※画像はタント
軽バンで初の採用となる「ウェルカムオープン機能」が搭載されており、予約機能を行うと、鍵を持って車に近づくだけでドアが自動で開きます。
そのため、荷物で両手が塞がっている状態の場合でも、何の負担もなくスムーズに積み下ろしが可能です。
ハイゼットカーゴのスペック
ハイゼットカーゴの車両スペックについては、下記表をご参考にしてください。
【ハイゼットカーゴ】 | 【スペック】 |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,890mm |
ホイールベース | 2,450mm |
車両重量 | 880kg |
総排気量 | 658cc |
燃料タンク容量 | 38L |
WLTCモード | 14.9km/L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
ハイゼットカーゴの内外装

ハイゼットの内装は、荷室長1,915mmと他の軽バンと比較しても長く、荷室幅と荷室高も十分なサイズです。
車体構造もスクエア化となっており、シートをフラットにした状態でも使い勝手と広い荷室スペースを実現しています。
運転席周りも収納スペースが豊富に用意されており、使い勝手は抜群に良いでしょう。
仕事でハイゼットカーゴを使用する場合には、収納場所や収納スペースに困ることがないため、集中して業務に励むことができます。
豊富なカラーバリュエーション

画像引用元:ダイハツ
外装のボディカラーは、ホワイトやシルバーといった定番色以外にも、オレンジやミントなどのカラフルな色も選択可能です。
ウェルカムオープンドア機能やイージークローザーなども装備されており、事業用で使用する場合には、嬉しい快適装備が多数搭載しています。

おすすめ3.【ホンダ】N-VAN

N-VANは「軽バン新基準」を目指して開発・販売されたホンダの商用車です。
ホンダ独自の安全性能技術「Honda SENSING」は全グレード標準装備されているのはもちろん、常に一定速度で走行できる「クルーズコントロール機能」も用意されています。
そのため、長距離運転が多い仕事の方にとっては、便利な快適装備になるでしょう。
燃費はJC08モードで、19.8km/Lと軽バンクラスの中でトップクラスの性能を記録しています。
ビジネスで使用できる便利なオプション装備も多数用意されており、使用目的に合わせて自由にカスタマイズ可能です。
N-VANのスペック
N-VANの車両スペックについては、下記表をご参考にしてください。
【N-VAN】 | 【スペック】 |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,945mm |
ホイールベース | 2,520mm |
車両重量 | 930kg |
総排気量 | 658cc |
燃料タンク容量 | 27L |
WLTCモード | 19.8km/L(FF 6MT) |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
N-VANの内外装

N-VANの内装は、前席下にエンジンを配置するエブリイやハイゼットカーゴとは異なり、キャビン前方にエンジンを採用する新レイアウトを採用しています。
そのため、荷室長は他の軽バンと比較して短い傾向がありますが、ゆとりのある荷室高を実現させています。
また、助手席ピラーレス化により、側面開口部が広く、長い尺物や観光植物、家具などの背の高い荷物を積載する場合も簡単に荷下ろしできます。
グレードによっては、マニュアル車も選択可能であり、マニュアル好きの方にとっても嬉しい選択肢になるでしょう。
上級グレードも多数ラインナップ

画像引用元:ホンダ
外観の特徴として「+STYLE FUN」や「+STYLE FUN ターボ」などの上級グレードもラインナップされています。
「+STYLE FUN」や「+STYLE FUN ターボ」では、シートクッションが標準グレードよりも良くなり、かつ後席にヘッドレストも追加されます。
軽バンでありながらも、軽ワゴンに近い装備を実現させた1台とも言えるでしょう。
おすすめ4.【スズキ】スペーシア・ベース

スペーシア・ベースは、荷室スペースを自由にアレンジできるマルチボードが魅力的な車です。
アレンジできるモードとしては、以下の4つがあります。
- 上段モード:デスクスペースで仕事する
- 中段モード:荷室を上下に分けて収納する
- 下段モード:フルフラットにして寝室にする
- 前後分割モード:荷物を前後に分けて収納する
まるで「自分専用の仕事用車」と言えるほど、荷室アレンジは自由自在になります。
荷室アレンジ以外にも、スズキの予防安全技術である「スズキ・セーフティサポート」が搭載されており、安全性能が高いことで国土交通省が認定した車でもあります。
スペーシア・ベースのスペック
スペーシア・ベースの車両スペックについては、下記表をご参考にしてください。
【スペーシア・ベース】 | 【スペック】 |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,785mm |
ホイールベース | 2,460mm |
車両重量 | 860kg |
総排気量 | 658cc |
燃料タンク容量 | 27L |
WLTCモード | 21.2km/L(2WD) |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
スペーシア・ベースの内外装

スペーシア・ベースの内装の特徴は、軽バンでありながらもプライベート・ユースが優れている点が魅力になります。
インパネ周りはグレーイッシュブルーに着色されており、力強さとおしゃれ感を両立させたデザインとなっております。
外装デザインも軽ワゴンに寄せた印象を与え、軽バンとしては珍しくフロントグリルにカラードバンパーが標準装備されている特徴があります。
スペーシア・ベースの荷室

荷室には、マルチボードが標準装備されている他、使用目的に合わせて自由にアレンジ可能な点も他の軽バンにはない特徴の1つです。
最大積載量は200kgとなっているのは、注意点です。

軽バンについてよくある質問
軽バンについてよくある質問をまとめました。
- 軽バンとは?
-
軽バンとは、軽ワンボックスカーのことであり「小型貨物自動車登録(4ナンバー)」を意味します。
軽ワンボックスの中にも小型乗用地登録(5・7ナンバー)の軽ワゴンとは異なり、車内の作りや安全性能、維持費、税金関係に違いがあります。
軽バンの最大の魅力としては、スクエア状で使いやすい荷室空間であり、多くの荷物を積載できる点です。
- 軽バンの選び方は?
-
軽バンは、車種によって特徴が異なるため、スペックや機能を比較するのがおすすめです。業務だけでなく、アクティブに使いやすいモデルもあるため、実車を見てみるとよいでしょう。
軽バンをお得に購入する方法は?
軽バンをお得に購入する方法を2つ解説します。
低金利ローン
軽バンをお得に購入するためには「ローンの活用」がおすすめです。
現金で軽バンを購入する場合には、最低でも100万円以上の金額が必要になります。
そのため、ローンを利用する場合には総支払金額を最低限に抑えられる「低金利ローンの活用」が、軽バンをお得に購入できる可能性が高くなります。
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未使用車
登録済(届出済)未使用車とは初度登録されていて一般の運行に供されていない車のことを意味します。
初度登録しているため、あくまで新車ではありませんがコンディションは新車に近いです。
未使用車を購入するメリットとしては、新車とほぼ同じ状態の車を新車価格よりも少しお買い得な金額で購入できる点にあります。
これらの未使用車は各ディーラーなどが目標台数をクリアするために登録した車が多く、移動は場所移動のために使用されただけであり、走行距離も限りなくゼロに近いでしょう。
また、軽バンの場合には登録から時期が経過しているとは言っても、未使用車を探せる可能性が高い傾向にあります。
そのため、未使用車は在庫が限られている懸念点は考えられますが、メーカーごとに多種多様の販売網が用意されている軽バンだからこそ、未使用車を購入の検討がおすすめです。
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