車を所有していると、乗用車であれば新車から3年、その後は2年ごとに車検を受ける必要があります。車が保安基準を満たしている確認となり、安心して車に乗るためにも必要です。
しかし車検を受けるタイミングで、「このままでは車検に通らない」といわれたり、「ユーザー車検に調整したが不合格だった」というケースもあるでしょう。
では、車検に通らない車はどのような状態でしょうか?この記事では、車検に通らない車の特徴や再検査する方法、車検に通るために心がけるとよいポイントなどをご紹介します。
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車検に通らない状態の車とは?

車検の通らない状態の車は、以下の通りです。
- 車のサイズが基準と異なる
- ライトの故障
- 窓ガラスのフィルム
- クラクションの不具合
- 排気ガス等の不具合
- 発炎筒がない
- オイルが漏れている
- タイヤの摩耗
- ブレーキの不良
- チェックランプ
- ヘッドレストの有無
- 普通貨物車の仕切り棒/積載ステッカー
- ミラーのガタ、固着
- ハミタイ
通常のメンテナンスをしていれば問題がない項目が多いですが、車検前には確認しておきたい項目です。
車のサイズが基準と異なる
車検に関係しやすい車のサイズには、最低地上高の高さがあります。地面から車体の距離が、9cmという基準です。
最低地上高が9cmよりも低いと車検に通らないため、規定内に収めましょう。また車高を下げるだけでなく、リフトアップや全長や全幅なども基準が定められています。
ノーマルを維持しているなら問題ないですが、カスタムを楽しんでいるなら注意しましょう。
ライトの故障
ライトの故障も車検に通らない原因となります。ヒビが入ってしまって光が漏れていたり、黄ばみから光量不足になることもあるでしょう。
ノーマルであってもHIDの光量不足があったり、レンズ外張りのLEDテープが問題となりえます。
また、ライト関係では流れるウインカーを追加した場合に、ランプが消えるタイミングに注意が必要です。タイミングを合わせるか、ランプの調整をしておくべきです。
窓ガラスのフィルム
窓ガラスのフィルムは、フロントガラスやドライバーと助手席の窓に、透過率70%以下のフィルムを貼っている場合は車検に通りません。
後部座席やバックドアに貼るのは問題ないため、透過率とフィルムを貼る位置に注意します。
クラクションの不具合
クラクションが鳴らなかったり、音が小さいなら車検に通りません。音の大きさが一定にならない場合や伸びるような音も問題になるため、事前に確認しておきましょう。
普段はクラクションを鳴らす習慣がなかったとしても、車検前にはしっかりと確認しましょう。
排気ガス等の不具合
マフラーの排気音や排気ガス濃度が問題になることもあります。エンジンの排気音は車検適合品であっても劣化していたり、割れがあったりすると、規定よりも音が大きくなります。
マフラーを交換していたり、エンジンのカスタムをしていなければ問題ないケースが多いですが、経年劣化した車の場合はマフラーの破損がないか確認しておきましょう。
必要な発炎筒がない
発炎筒は道路運送車両の保安基準に車載義務がある項目です。発炎筒は有効期限があるので、期限が切れていると性能が低下している可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
近年はLED式の発炎筒も用意されているので、期限切れを気にせずに車載したい場合にはLED式に交換するのもおすすめです。
オイルが漏れている
オイル漏れがあると、安全に走行できないため車検に通らない要素となります。パッキン部分からにじむ程度であれば問題ないとされるケースもあります。
しかしオイルが漏れてしまうほどであれば再検査となるでしょう。検査に通ったとしても、オイル漏れは後にひどくなる可能性もあるため、にじみが確認された時点で早めの整備がおすすめです。
タイヤの摩耗・サイドスリップ
タイヤが摩耗していたり、ひび割れがある状態も車検に通りません。タイヤはスリップサインがあるのでタイヤの溝の深さを判断できます。
スリップサインが出た状態では整備不良となりますし、特に雨の日のグリップが大きく下がる原因となるため、点検しておき必要であれば交換しましょう。
ブレーキの不良
ブレーキに問題があるのも車検に通らない理由です。ブレーキパッドに十分な厚みがないとブレーキの利きが悪くなるため、パッドの残りが少なくなっているなら交換しておきましょう。
また車検でチェックされにくい項目ですが、定期的なブレーキオイルの交換も大切です。
チェックランプ
エンジンに問題があり、チェックランプが付いていると車検に通りません。特に赤の警告灯は重要性が高いものなので、車検に通らないことがあります。
たとえばエアバッグやブレーキ、ABSなどの警告灯は、車検時に点灯してない必要がある項目です。
ヘッドレストの有無
ヘッドレストは交通事故が起きたときに首のダメージを軽減させるパーツです。そのため、安全上の理由からヘッドレストを外してはいけません。
車内の後方を確認しやすいように、ヘッドレストを外してしまうかもしれませんが、運転席と助手席のヘッドレストは外さないようにしましょう。後席は外していたとしても車検に通りますが、後席も装着したままにしておくのをおすすめします。
普通貨物の仕切り棒、積載ステッカー
商用車の場合には、仕切り棒が必要ですが、これは乗員と荷室を仕切るバーのことです。貨物車でも500kg未満の貨物車の場合には不要です。
また商用車は、最大積載量を車外に表示する必要があります。シールや標板が破損していると車検に通りません。
ミラーのガタ、固着
ミラーにガタがあったり、逆に固着してしまっているなら、車検に通らなくなります。固定されており、ぶつかったときに可倒構造になっていることが条件です。
しかしガタがあったり、固着していると、条件を満たすのは難しいでしょう。条件に明確にガタや固着が記載されている訳ではなくても、車検に通らない可能性が高いため、修理してもらうのがおすすめです。
ハミタイ
ハミタイとは、車のボディよりもタイヤがはみ出している状態のことです。平成29年6月22日に法改正がされてから、保安基準が改正され、最も外側になるのがタイヤなら10mm以内ならはみ出しても車検に通ります。
しかしこれはタイヤのみで、ホイールやホイールキャップの場合は通りません。つまり基本的にボディからタイヤやホイールがはみ出ていると車検に通らないと理解しておくのがおすすめです。
好みのホイールにカスタムしているなら、ハミタイになっていないか再度確認しておきましょう。

車検に落ちたら再検査が必要

車検に落ちてしまったなら再検査が必要になります。基本的に当日中に再検査しますが、期日があるため注意します。
当日中に再検査をするのがスムーズ
再検査は、当日中に計3回受けられるので、その日のうちに改善して通るようにします。当日中であれば、さらに2回検査できるということです。
しかし修理内容によっては当日中の改善が難しいこともあるでしょう。その場合は手数料を支払って再検査します。
再検査の期限
再検査は、窓口で発行された日を含む15日有効になる「限定自動車検査証」を発行します。車検期限を過ぎてしまうと、臨時運行許可証が必要になるので注意しましょう。
有効期間内に再検査をして合格すれば、自動車検査証が発行されます。有効期限が過ぎると、新規扱いで再度検査手数料が必要です。
再検査の場合の費用は?
再検査は15日以内に受けられなかった場合は、普通車1,800円、小型車は1,700円です。「限定自動車検査証」が有る場合は、普通車と小型車は1,600円の費用が必要です。
【対処法】再検査を避けるためのチェック項目

再検査を避けるためにチェックしておきたいポイントをご紹介します。
メンテナンスをしてよい状態を保つ
定期的なメンテナンスをしておくなら、車検時でもスムーズに手続きできます。日常から点検して、オイルやウォッシャー液、さらにタイヤの溝や空気をチェックしておくと、車の異常に気がつきやすくなります。
異変を感じたらすぐに修理しておくと、車検で引っかかる項目を減らせるでしょう。
車検に必要な書類を準備しておく
業者に依頼するならほとんど問題ない項目ですが、ユーザー車検なら車検に必要な書類を準備しておきましょう。
車検証や自動車損害賠償責任保険証明書などが確実にあることを確認します。
基準を超えてカスタムしていないか確認する
基準を超えてカスタムしていないか確認しましょう。窓のフィルムなどは貼り付けした当初は車検基準を満たしていても、経年劣化した場合に透過率が変わっている可能性もあります。
また他の基準でも、知らずに保安基準を満たさずにカスタムしていることもあるかもしれません。車検前に愛車の状態を確認して、必要であれば純正に戻しておきましょう。


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車検に通らない車に関するよくある質問
- 車検に通らない場合は?
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車検に通らない場合は、当日に再検査してもらえます。しかし2回までの再検査になるため、当日中に修理が難しいなら「限定自動車検査証」を発行してから、15日以内に再度車検を受けましょう。
- 再検査はどうする?
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再検査に必要な費用を持参して、期日内に検査を受けましょう。車検に通らないなら車検切れになる可能性もあるため、一度車検に通らなかったなら、プロに整備を依頼するのがおすすめです。


