新型スペーシアのフルモデルチェンジ情報｜内外装や特徴

2024年1月20日

スズキは自動車の販売台数でも上位の人気のメーカーですが、特に小型車が充実しているメーカーです。そのスズキの人気車種であるスペーシアがフルモデルチェンジされています。

この記事では、新型スペーシアのフルモデルチェンジ情報や特徴をご紹介します。

スペーシアの最新情報

スペーシアのマイナーチェンジでの変更点をご紹介します。

2021年12月のマイナーチェンジ

2021年12月のスズキ「スペーシア」が一部改良されて、魅力を高めています。

フロントグリルは水平基調デザインのメッキグリルに変更され、より洗練された印象を与えています。カスタムはメッキフロントグリルをフルメッキ仕様となりました。

ボディカラーは2トーンルーフ仕様に新色が設定されるなど、好みのカラーを選択しやすくなりました。

コネクテッドサービスでは、「スズキコネクト」が採用され、24時間365日つながる安心のオペレーターサービスやスマートフォンでクルマの操作や状態が確認できる快適なアプリサービスが提供されます。

9インチHDディスプレイを備えた全方位モニター付メモリーナビゲーションとコネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応した車載通信機などをセットにした「全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機」を「スズキセーフティサポート非装着車（スペーシア「HYBRID G」に設定）」と「車いす仕様車」を除く全車にメーカーオプション設定しました。

安全装備も車線逸脱抑制機能やすれ違い支援機能が追加され、安全性が向上しています。カスタムとギアには車線逸脱抑制機能が追加されました。

「全方位モニター用カメラパッケージ」に含まれていたヘッドアップディスプレイと標識認識機能が標準装備化された。スペーシアは「HYBRID X」に設定されている「アップグレードパッケージ」に車線逸脱抑制機能が追加されました。機能はグレードによって異なりますが、全体として機能の向上がポイントです。

新型スペーシアの発売日

新型スペーシアの公式発表は11月7日に行われ、11月22日より発売が開始されております。

スーパーハイト系軽自動車の購入を検討しているなら、新型スペーシアや新型N-BOX、タントなど、複数の車種を比較試乗してみることを推奨します。

新型モデルが発売されるタイミングが近いため、車の乗り換えを検討しているならよいタイミングといえるでしょう。

新型スペーシアの特徴

新型スペーシアのデザインコンセプトは、「日常をもっと楽しく便利に快適に！」という開発コンセプトをもとに、大容量の「コンテナ」をデザインモチーフとして採用しています。

頑丈な印象を与えるサイドのビード形状やカドを面取りしたようなボディ形状です。さらに加飾としてボディデカールやレッドのアクセントカラーを施しました。

日常生活で使いやすく、楽しく乗車できる感覚をアピールしたデザインです。後席座面前方にオットマンに似たマルチユースフラップを新設定されています。

インテリアはブロンズとピアノブラックの加飾をあしらい、スポーティなイメージを高めた

スペーシアカスタムのコンセプトは「カスタムらしい『上質感』と『華やかさ』をデザイン」です。

さらに安全性能の強化も注目で、スズキの軽で初となる衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」、低速時ブレーキサポート（前進・後退）を新たに搭載しています。

リアドアは立体感のあるデザインです。平面的なデザインの先代に対して、ブレーキランプ周りのデザインが特徴的です。

電子パーキングブレーキが採用

新型スペーシアには、スイッチひとつで操作できる電動パーキングブレーキが搭載されています。シフト操作やアクセルと連動してパーキングブレーキが作動・解除されます。また、停車中ブレーキペダルから足を離しても停車状態をキープするブレーキホールドも装備されています。信号待ち、渋滞時などで便利です。

電子パーキングブレーキは、スペーシアの上位グレードのスペーシアカスタム、スペーシア HYBRID X セーフティプラスパッケージ装着車に設定があります。

リアシートの前方のマルチユースフラップ

新型スペーシアには後席エリアにマルチユースフラップが搭載されており、快適性と機能性を向上させています。

リラックスのためにオットマンに伸ばすと自宅のソファのようなラウンジ感覚を作り出すことができます。その他に、荷物ストッパーモードで使い勝手のよい装備です。

スペーシアギアとスペーシアベースに関しては、情報が出ていないので、今後の展開が気になるところです。

スペーシアの特徴

スペーシアは、2013年から発売されているスーパーハイトワゴンで、現行モデルは2代目です。スーパーハイトワゴンの特徴を活かして、広々した車内空間があるモデルです。

現行モデルには、高張力鋼板を使用して、剛性を高めながら軽量化しています。どうしても燃費が悪くなりがちなスーパーハイトワゴンですが、軽量化により燃費性能を向上させています。

標準モデルの他に、カスタムも設定されており、力強いフロントフェイスが好みの方も選択可能です。

スペーシアのエクステリア

スペーシアのエクステリアは、スーツケースをコンセプトにした普遍的な扱いやすいデザインで、ポップな印象を持っています。2017年にモデルチェンジしたときに親しみやすいデザインに変更されています。

ボディサイズは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,785mmというサイズで、全高はクラストップレベルです。

スペーシアにはカスタムも設定されており、押し出し感のあるフロントフェイスになります。

スペーシアのインテリア

スズキのスペーシアは、現代の軽自動車に期待される質感を備えたインテリアを提供しています。明るい色使いが特徴で、特にベージュの内装はその明るさで目を引きます。

室内の設計は使いやすさを考慮しており、直感的に操作可能なインストルメントパネルや広い視界が安全運転をサポートします。さらに、コンテナをモチーフにした内装は遊び心を感じさせ、スペーシアの室内は他の軽自動車と比べて独自の個性を放っています。

シートアレンジも豊富で、シートを前後にスライドさせて荷物の大きさに合わせて調整しやすくなりました。荷室側から調整しやすいシートで便利です。

スペーシアのパワーユニット

スズキの「スペーシア」は、R06A型水冷4サイクル直列3気筒エンジンを採用しています。また、組み合わされるトランスミッションはCVT（無段変速機）で、自然吸気とターボの2種類が展開されています。

エネチャージ（エネルギー回生機構）やアイドリングストップシステムなどの技術も採用されており、燃費効率を向上させているのが特徴です。

マイルドハイブリッドは、モーターによるクリープ走行が可能で渋滞時のガソリン消費を抑えてくれます。

またISGというモーター機能付発電機が搭載されているので、エンジンの再始動時にセルのキュルキュルという音もしないのも特徴。

「スペーシア」は環境性能と走行性能を両立しながら、快適にドライブできるモデルとなっています。

スペーシアの安全技術

スズキのスペーシアは、事故を未然に防ぎドライバーの意識を高めるための先進的な安全技術を搭載しています。

デュアルカメラブレーキサポートシステムは、夜間の歩行者も検知可能な衝突被害軽減ブレーキです。

さらに、後退時ブレーキサポートが後退時の衝突を防止し、誤発進抑制機能は前進・後退時のペダル踏み間違いによる事故を防ぎます。

車線逸脱警報機能は、車線をはみ出しそうになった際にブザー音でドライバーに警告し、ふらつき警報機能は車両の蛇行運転を検知して注意を促します。

ハイビームアシストは、対向車や先行車の存在、または明るい場所を走行している時に自動的にロービームに切り替える機能です。

先行車発進お知らせ機能は、停車中に前の車が発進しても追従しない場合、ブザー音やメーター表示でドライバーに知らせます。

また、「スペーシア HYBRID Xアップグレードパッケージ」、「スペーシアカスタム」、「スペーシアギア」には、全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロールが追加されています。これらの装備は、ドライバーの運転をサポートし、さまざまな運転シナリオで乗客の安全を確保し、危険な場面を極力ゼロに近づけるために作られています。

スペーシアの燃費

スペーシアの燃費を見ていきます。カタログの燃料消費率は、NAモデル、ターボモデルがそれぞれ以下の数値です。

HYBRID G

2WD　22.2km/L
4WD　20.2km/L

HYBRID XSターボ

2WD　19.8km/L
4WD　19.2km/L

2WDと4WDの燃料消費率の差が大きくないため、4WDを選択する必要がある地域の方にとってメリットとなるでしょう。

さらに実燃費を見ていきます。燃費情報が掲載されているe燃費のデータによると、スペーシアの実燃費は以下の通りです。

スペーシアの実燃費

NAモデル

2WD　18.7km/L
4WD　16.6km/L

ターボ

2WD　15.4km/L
4WD　15.6km/L

※e燃費

スーパーハイトワゴンとしては、十分よい数値といえるでしょう。ハイブリッドを搭載しているとはいえ、マイルドハイブリッドなので驚異的な燃費とはいえません。しかし低燃費走行を心がけるなら、さらに燃費を向上させられるでしょう。

スペーシアの快適装備

スズキの「スペーシア」は、快適なドライブと乗車体験を向上させるための様々な装備を備えています。効率的にキャビン内の空気を循環させるスリムサーキュレーターは、前席と後席間の温度差をなくし、どの席に座っても快適に過ごせます。

前席中央のエアコン吹き出し口には風量調整機能があり、ドライバーや同乗者が直接風にさらされるのを防ぎ、不快感や目の乾燥を軽減します。

さらに、運転席と助手席にはシートヒーターが搭載され、座面を温めることができます。後席の足元にはリヤヒーターダクトがあり、冷え込む日にも車内を暖かく保ちます。フロントドアガラスには、約99％の紫外線をカットし、赤外線も遮るプレミアムUV＆IRカットガラスが使用され、強い日差しから肌を守ります。

さらに、リヤドアにはロールサンシェードが内蔵されており、引き出して窓を覆うことで直射日光を防ぎ、車内を快適に保ちますし、着替えの際などにプライバシーを守るのにも役立ちます。これらの装備により、「スペーシア」は乗り心地や快適性が一層高められています。