タイヤサイズの見方とは?タイヤサイズの表記やサイズ変更する際の注意点を解説

タイヤサイズ見方

タイヤ交換は車を所有している方であれば、必ず実施する作業です。短期間で車を乗り換えする場合には、タイヤ交換を考えなくてもよいかもしれませんが、全ての方が数年置きに車を乗り換えられる訳ではありません。

また、タイヤサイズを自分で確認したいけど、どこを見れば調べられるのか理解していない方も中にはいます。

そこでこの記事では、タイヤサイズの見方や表記・サイズ変更する際の注意点について解説します。

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目次

タイヤサイズの見方とは?

タイヤ パンク

タイヤサイズを確認する場合には、タイヤ本体の側面に記載されている数字や文字を調べます。

具体的には、以下のような数字や文字やタイヤが記載されています。

サンプル:175/65R14 82S

上記のようにタイヤ側面には「175/65R14 82S」などの表記が必ず記載されています。

タイヤ側面に記載された表記を確認することで、タイヤ購入やタイヤサイズを調べる時にはスムーズに確認作業できるでしょう。

タイヤの知識がない方でも、タイヤ側面に表記された文字や数字を確認することで、自分の車に合うタイヤの識別が可能です。

車検証情報から調べる方法

もちろん、タイヤ側面に表記された文字を確認する方法が1番おすすめですが、車検証の情報からもタイヤを探すことは可能です。

自分の車に合う最適なタイヤを調べる場合に必要となる情報は「車両型式」と「初年度登録年月」の2つになります。

タイヤをネットや店頭販売にて購入する場合には、「車両型式」と「初年度登録年月」の2つを把握しておくことで、購入までの流れがスムーズになりやすくなるでしょう。

乗用車用タイヤサイズの見方

乗用車の場合には、タイヤ側面に表記された以下の数値や文字を確認しましょう。

各表記を分かりやすくするため、下記の記載例を参考にしてください。

乗用車の表記具体例:165/50R16 75V

  • ①165:タイヤ幅
  • ②50:扁平率
  • ③R:タイヤ構造記号
  • ④16:リム径
  • ⑤75:ロードインデックス
  • ⑥V:速度記号

上記の数値や文字を確認することで、乗用車のタイヤサイズを確認することができます。

商用車タイヤサイズの見方

商用車のタイヤサイズの見方は以下の通りです。

こちらも、分かりやすく下記具体例を記載します。

商用車具体例:145/80R14 80/78N

  • ①145/80R14:タイヤの幅・扁平率・タイヤ構造・リム径
  • ②80/78:ロードインデックス(荷重指数)
  • ③N:速度記号

上記表記を確認すれば、商用車のタイヤサイズを確認することができます。

タイヤサイズ表記の意味を解説

タイヤサイズ

タイヤサイズ表記のそれぞれの意味を1つずつ解説します。

今回は先ほど例を出した「165/50R16 75V」という表記を使って順番に説明していきます。

タイヤ幅

「165」という表記は、タイヤ幅を意味します。タイヤ幅とは、タイヤとの断面幅をミリメートルで表示したものです。

タイヤ幅によって走行性能が異なるため、注意が必要になります。

扁平率(断面の高さ)

次に「50」という表記は、扁平率を意味します。扁平率とは、タイヤ幅に対する断面の高さを表します。

扁平率の数値が小さいほど、断面の薄いタイヤであり、逆に数値が大きいほど、厚いタイヤということが分かります。

扁平率の数値が小さいタイヤほど、ハンドル操舵時のレスポンスに優れている特徴があり、スポーティ性を求められるでしょう。

一方、扁平率の数値が大きいタイヤは、乗り心地が良い車になる傾向があります。自分の好みに合わせて、どちらの扁平率のタイヤにするのかを判断しましょう。

タイヤの構造

次に「R」は、ラジアル構造を表しています。一般的に乗用車や商用車などでは、ラジアル構造のタイヤが多く採用されています。

タイヤ内径(ホイールのリム径)

「R」の後の数値は、タイヤ内径(ホイールのリム径)の直径をインチで表記しています。

インチ表記については「15インチ」や「18インチ」など、車種によってインチ数が異なるため、注意が必要です。

ロードインデックス

上記具体例の中で「75」の数字に当たる表記は、ロードインデックスを意味します。

ロードインデックスとは、一定条件の定められた条件の中で、タイヤ1本あたりが支えられる荷重を示した指数のことです。

速度記号

「V」表記は装着しているタイヤで、走行可能な速度を示す表記になっています。

最高速度は、タイヤ既定の条件下で走行可能な速度のことを意味します。

画像引用元:オートバックス

基本的に速度記号は、法定速度を上回っていることがほとんどです。

サーキットなどで走行する車以外は、タイヤの運動性能を示す数字が高いほど最高速度に余裕があると言えます。

なお、最高数値の表記別数値については、下記表を参考にしてください。

タイヤサイズを変更する際の注意点

タイヤサイズ

タイヤサイズを変更する場合には、タイヤがフェンダー部分からはみ出していないのか、接触していないのかを確認することが重要です。

タイヤサイズを変更したことにより、車の走行性能が悪くなったり、スピードメーターと実際の速度に誤差が生じたりする可能性があります。

また、最悪の場合、予防安全装置の誤作動やタイヤがパンクしてしまうなどのトラブルが発生する可能性も考えられるでしょう。

タイヤのインチアップを行う場合の注意点

タイヤのインチアップ(サイズアップ)とは、タイヤの外径を変更することなく、タイヤの内径を大きくすることです。

逆に外径を変更せずに、内径をサイズダウンする場合には、インチダウンともいいます。

特にインチアップを行う場合、過度なサイズアップをするとタイヤが車体に干渉するもしくは、タイヤに負荷がかかりへたりやすくなります。

また、車の走行性能が急激に落ちることで、バランスが悪くなるリスクも考慮しましょう。

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タイヤサイズに関係する4つの法律

電球

タイヤサイズに関係する法律は4つあります。

はみ出し禁止

タイヤサイズに関係するものには、車体からタイヤがはみ出してはいけないという法律があります。

車体からはみ出してしまうような大きいサイズのタイヤの場合、車のボディと接触してハンドル操作に悪影響が出る可能性も考えられるでしょう。

安全に車を運転するためにも、車に収まるサイズのタイヤを選択することをおすすめします。

荷重指数の確保

荷重指数とは、タイヤが支えられる1本あたりの重さのことです。荷重指数は「ロードインデックス」とも呼ばれる指数であり、全てのタイヤにはロードインデックスの数値が記載されています。

また、タイヤサイズに関係する法律としては、規定の数値を下回らないことが大切です。車種ごとの規定の数値については、純正で装着していたタイヤに記載されています。

もし「純正タイヤから他のタイヤに変更する」もしくは「タイヤを履き替える」場合には、元のタイヤ以上のロードインデックス数値が記載されている製品を選びましょう。

メーターに誤差が生じないこと

タイヤサイズを変更した場合、走行メーターの表示が狂ってしまう可能性もあります。タイヤは外径によって、メーター表示が異なります。

そのため、メーター表示に誤差が生じると、運転手が気づかない内にスピード違反で警察に捕まる可能性も考えられます。

タイヤサイズを変更する際には、純正のタイヤサイズに合わせたインチアップとインチダウンを行いましょう。

干渉禁止

タイヤサイズが車に適正ではない場合、フェンダーに干渉して運転に悪影響を与えてしまう可能性があります。

そのため、タイヤをインチアップさせる場合には、車体に干渉しないサイズを確認してから最適な製品を選びましょう。

もし、積雪時にチェーンを装着する際には、チェーン分の余白も考慮してタイヤを選択する必要もあります。

車のタイヤ交換の目安時期

車のタイヤ交換が必要となる目安時期について解説します。

スリップサイン

タイヤの溝の中には「スリップサイン」と呼ばれる印が表示されています。タイヤの種類によって異なりますが、新品のタイヤの溝は約8mm程度あります。

スリップサインは、三角マーク部分の溝の中に作られています。そのため、スリップサインが見え出した場合、タイヤ交換が必要な時期と判断できるでしょう。

スリップサインが出たタイヤで走行し続けることは、危険な行為です。また、タイヤの溝は路面との間に水の膜が形成されることを防いでくれます。

もし、スリップサインが出た場合には、なるべく早いタイミングでタイヤを交換しましょう。

経年劣化

タイヤはスリップサイン以外にも、経年劣化などで交換が必要になります。タイヤはゴム製品になるため、使用年数によって経年劣化は避けては通れません。

また、タイヤが経年劣化する原因としては、太陽の紫外線や気候変化、雨や自然環境なども影響を与えます。新品で購入した当時は弾力性があったタイヤでも、年数が経過するごとにゴムが硬化します。

タイヤ交換を行うタイミングとしては、経年劣化を考慮して「3年〜5年」程度に1回のペースでの入れ替えをおすすめします。

偏摩耗

車の走行距離が増えると、何かとメンテナンスに出す機会が増えます。

そのため、定期的なメンテナンスを怠ると偏摩耗を進行させるリスクが高くなります。メンテナンスと言っても、オイル交換やフィルター交換だけが点検ではありません。

タイヤの空気圧の調整や溝の確認を行うことも、定期点検の内容の1つになります。偏摩耗を防ぐためにも、定期的な車の点検をおすすめします。

タイヤの交換時期については、こちらの記事をチェックしてください。
タイヤ交換が必要なひび割れレベルの目安は?原因と対策方法もチェック

タイヤサイズについてよくある質問

タイヤサイズについてよくある質問内容をまとめました。

タイヤサイズの見方は?

タイヤサイズは、タイヤ側面に表記されている数値や文字を確認することで調べることができます。また、車検証の情報を元にタイヤサイズを確認する方法もあるため、どちらかの方法でタイヤサイズを確認するとよいでしょう。

それぞれの表記が分からない場合には、ディーラーやカー用品店のスタッフに確認してもらうことをおすすめします。

タイヤサイズの表記の意味とは?

タイヤサイズの表記の意味は下記の通りです。

①:タイヤ幅=タイヤとの断面幅をミリメートルで表記したもの
②:扁平率=タイヤ幅に対する断面の高さ
③:タイヤ構造=タイヤの構造記号
④:リム径=タイヤ内径を(ホイールのリム径)の直径をインチで表記したもの
⑤:ロードインデックス=一定条件の定められた条件の中で、タイヤ1本あたりが支えられる荷重を示した指数
⑥:速度記号=走行可能な速度を示す記法

タイヤサイズを変更する場合の注意点とは?

タイヤサイズを変更する場合には「タイヤがフェンダー部分からはみ出していないのか」や「接触していないのか」を重点的に確認しましょう。

タイヤサイズを変更したことにより、走行性能やスピードメーターと実際の速度表示に誤差が生まれる可能性があります。

タイヤサイズでお困りの場合にはカミタケモータースへ

愛車のタイヤサイズに関する相談ならカミタケモータースまでお問合せください。

弊社カミタケモータースでは、新車や新古車の販売だけでなく、車検や整備、板金作業までの業務を担っています。

また、カーライフに伴う様々な相談も承っています。タイヤサイズやタイヤ交換についてお悩みなら、ぜひご気軽にお問合せください。

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